2016.09.18

「全国空襲連」顧問 杉山千佐子さんが逝く


 平成22年(2010)8月14日に発足した「全国空襲被害者連絡協議会」の名誉顧問の杉山千佐子さんが、9月18日に101歳で亡くなられました。

別 紙 に戦中から現在までの、戦後補償に関係する主な項目を挙げてみました。

これをみると、昭和47年(1972)に杉山さんは「全国戦災傷害者連絡会」を立ち上げ、国家補償の精神に基づく「戦時災害援護法」の制定運動に取り組んでいます。

翌年、社会党議員の努力で、昭和48年第71 回国会に「戦時災害援護法案」が上程されるが、参議院 社会労働委員会で継続審査そして、第72回国会で審査もされず審査未了(廃案)。

その後16年間、昭和63 年の第112 回国会まで14 回にわたって上程されるが、全て廃案に終わる。
 当時の並々ならぬ苦労についてしばしば語っています。

 階級別「軍人恩給」、「戦傷病者戦没者遺族等援護法」など毎年のように改正するが、民間戦争被害者に対する援護・補償はしないという、戦前の國體的な体質が当時の政府与党に残っていたのだろうか。戦前でも、民間被害者を救済する「戦時災害保護法」があって実施されていたのに。

 杉山さんは、平成22年に新しく発足する「全国空襲被害者連絡協議会」(全国空襲連)に大きく期待をかけて、名誉顧問に就きます。

いま、故鳩山邦夫衆議院議員の力強い発言とともに、杉山さんの、あの強烈な“叱咤激励の声”が聞こえます。

われわれは、残されている空襲被害者等を援護するために、超党派の「空襲議連」を支援するべく、組織を立て直し、更なる努力に務めなければならないと思います。



                                    東京空襲犠牲者遺族会
                                        世話人 西沢俊次